モノじゃなくて命

今日、お客さんがお見えになりました。

牧場長は30分程事務仕事をしていたので最初からご一緒することが出来なかったのですが、終盤に合流させて頂きました。

県内の女性で、<食>の根本を理解されている方なんですが、上田畜産の牛を見られてから仰った言葉が

「牛からすごく良いエネルギーが出てますね。飼い手の気持ちが伝わってますからね。
牛を(と畜して)そのあとはハイ牛肉です!っていうモノじゃないですね、ここは。
命を頂くということが伝わってきますよ!」

と。牛と言葉が交わせるとか神様との神通力者でもないお方だと思ってますが、インスピレーションだったんでしょうか。
私共は毎年、命をかけてくれた牛さんたちに御住職さんにお願いして心からの牛魂供養をさせて頂いてますが、その気持ちが牛さんたちに届いているのかな?

お客さんとお話しして、お別れするときは「ありがとうございました」としか言えなかったですが、
午後、エサを与えながらその言葉を反芻していました…。牛を飼っててこんな言葉を掛けてもらえるなんて!!牛飼い冥利に尽きるなぁ。
涙も浮かんだりしちゃって。
「こんなことを言ってもらったんだで」と、牛さんに話しながら撫ぜながらエサを与えました。
牛さんは分かっているのか、どうなのか、穏やかな顔で牧場長に付き合ってくれてました。


青山さんありがとうございました。
牛さん、ありがとう。