第10回長崎全共

第10回長崎全共を終えて牧場長の感想や思いなどを綴っていけたらな。という感じで。

上田畜産からの出品は今回で3度目でした。社長は共進会大好き。命かけてお金かけて全力投球!牛一筋。(なんと言っても、24歳&21歳で行った新婚旅行で窓の外を黄昏の目で「家の牛に会いてぃゃぁ」と言ったくらいだから)


1回目は第7回岩手全共でした。
我が家には1歳の長男。おなかには第2子妊娠中。
牛の全国の大会に行くんだ。何とか留守を守らなきゃ、的な。まぁ、はっきり言うと牛より子供のほうが断然優先。
まさか、妊娠中の私を置いて岩手に行くなんて…と言う気持ちでしたね。

2回目は第9回鳥取全共。3区・7区の2頭出品。子供も小学校高学年で、私もようやく牛飼いの1日、牛飼いの1年の流れが分かってきて、全共ってすごいところなんだって思えたりして。そんな中、審査競技女性の部への出場依頼が。かる〜くOKして、鳥取だったら近いしぃ、いっちょヤルか!なんて思ってたな。  …ふと主人を考えてみると…「兵庫県を背負っとる、絶対上位に入らんといけん!」と、口癖になってる…。
全共って、出場選手のものじゃないって。自分のわがままと言うか、バカっぷりにヒヤッとした。それから主人に審査基準とかコツとかたくさん聞いて、たくさん牛見て、挑んだ。実力か、運が味方してくれたのか(こっちの方が大きい)、3位優良賞受賞。一応、兵庫県初って言って頂けたことにホッとして、全共の出品牛についてはなんだか分かってるのかどうなのか。

そして3回目の長崎全共。私は牧場長という肩書がついて3年目になった。主人は社長と呼ばれるようになって。
肥育牛舎を任されて社長の助言を受けながら自分でも改善すべき点など見えてくるようになった(つもり)。そして今回初の肥育牛出品の挑戦!挑戦するからにはモノにしたい。社長の母校の農業高校が生産した牛と、自家産の牛、この2頭が該当牛。
絶対逃したくない種牛。社長はどうかな?と思う子牛を市場で見つけては「金あるか?」と、電話を入れてくる。 …お金なくても買ってしまうんでしょ? 決して安くはない子牛を3〜4頭市場購入したかな。どれで勝負かけるか?って話になると「いや〜実は、ええ牛がおるだんなぁ。自家産。」と社長。


全国和牛能力共進会3回出場で頂きました功労者表彰。ますます頑張ります!


つづく…。はず。