第10回長崎全共

つづき。
7月生まれの「こうふく3の6」の子。「こうふく3の6」は5年前の兵庫県共進会に出品した牛。それこそ、鳥取全共の年で社長は大忙し。
「あんた、どうにかやってみ」って言われて調教の基本的な事を教えてもらって、何とか私が出品した牛。…あの牛の子か!
「この子のお父さんは?」
「照也土井」と社長。
…照也土井…H14年上田畜産で生産した種雄牛。
「これで全共出れたら、ドラマみたい」って思ったよ。

「こうふく361」号と、市場購入牛1頭の2頭で全共を目指すことに。「こうふく361」号は平均的な成長はしているものの、全共にまっしぐらってほど大きな牛ではなかった。2月3月思わしくなかった。えさ喰いもなんだかなぁ…。これじゃアカンちゃうん? 
いやいや、アカンとかマイナス思考はアカン。まず世話をする私らが導いてやらな。って思った。2頭を隣同士の牛房に入れて、良い言葉をかけてやることに心がけた。社長はエサだとか、手入れだとかをどうするかで牛を変えていくことができる。私にできるのはそれを支えて行く事しかなかった。最終選抜の7月20日、「こうふく361」号が選ばれた。


7/20選抜決定後の写真撮影 まだ幼さが。