廻る

つづき。
おじいさんの急逝をうけ、慌ただしく葬儀の準備をすすめるなか、白木の位牌に書かれたおじいさんの戒名を見て驚きました。
「自證悠久禅定門」
「悠」の文字だ! お寺さんはおじいさんの育てた牛の行く末をご存知だったのかな?  …確認してみましたが、そんなことはありませんでした。
偶然にしては、なんだか…。いや〜不思議だな。

そして今年4月。社長と牧場長はいろいろな話し合いを重ねていました。(牛についてですよ! 夫婦間のイザコザちゃいますよ!)悩んだり、なやんだり、ナヤンダリ…。まぁいろいろ議論を交わしてた時期に、↓これです。

(アルバムに貼り付けてしまったので見難いですね。)芳悠土井がスーパー種雄牛と認められたとの新聞記事。
この時期にしてこの記事! おじいさんが私たちに「踏ん張って頑張らんかいや」と背中を押してくれているような気持になりました。

今年8月、長崎全共出場の「こうふく361」号の最高のコンディションでの人工授精には、(勿論、血統的なものもありますが)万感の思いで「芳悠土井」を!!! 

どの農家さんも、牛を生産される中でいろいろな思いや、出来事がおありだと思います。今回は我が家での「芳悠土井」に関するお話を長々とお付き合い頂きました。わたしたち兵庫県の畜産で生きるみんなの日々の努力が、兵庫県の畜産を底上げし、明るい未来になりますように! 



おじいさんの位牌と。
右の「悠久」は長女(中3)が小学校卒業時の作品。「これは、私でもあり、おじいさんでもあり、牛でもある、そして長いこと続く」と言ってました。
左の「志」は次男(中1)の小学校卒業時の作品。「意味はないけど、まぁ頑張る」と説明してました。
二人とも学校で制作したので、文字を決めるのも子供達自身なので持ち帰った物を見て、身が引き締まる思いでした。
この写真はこのブログにあわせて位牌と色紙というふうに撮影しましたが、この作品はずっと仏壇の下というか横というか、おじいさんにってかんじで子供自身が飾ってます。おじいさんをはじめ、ご先祖様に感謝しながら、子供たちにも見本となれるよう頑張ります!