今日は数組の視察がありました。
偶然にも中部地方の方々でした。

牧場長のブログに掲載して良いですか?と、お聞きしなかったので
どこのどなたかは記せませんが、お仕事でのエピソードをお聞きし、思わず涙がこぼれました。


(牛肉を提供される高級飲食店のお方です)そのエピソードとは…。
「例えばその日のお肉が32ヶ月の物でしたら、お客様にお出しする時に《このお食事の準備は既に32ヶ月前から始まっていたんですよ》と言ってお出しします。私達は最後の10分か15分のところをやるだけです。長い年月をかけて朝晩問わず牛をお世話して下さる農家さんのお陰であって私達は……」
と、ご自身を謙遜なさっておられました。その上品な奥ゆかしさにまず頭の下がる思いでした。
また飲食店でのお食事を目の前にしての着眼点とは、お皿の上の盛り付けのセンスだとか、お肉の焼き加減だとか、ブランドネームだとか…。そこで32ヶ月間の農家の歩みに寄りそって下さる言葉を添えて頂ける事に、そのお方のお心に感動しました。

「心」全ては「心」。
本日の出逢いに心から感謝します。