盛りだくさん!

社長がいない牛舎は…必ずと言っていいほど何かが起こる! 私の16年の経験から。
それは本日も、例外ではなかった!
朝、一人での牛飼いは平穏だったよ。
一度帰宅して、朝食・子供を見送り・身支度して、牛舎に上がると…


これだ… 漏水。ウォーターカップからの漏水。牧場長、設備屋さんになる。
なんとか修繕完了。

次、昨夜から少し気になる様子を見せる、出産予定日を6日経過したお母さん牛。間違いなく産む。牧場長の見立ては午後2〜3時出産。
が、午後2時前になっても破水がない。これは見過ごせない。
直検手袋をはめて産道を探る。…はい、来た!胎向異常だ(胎児の向きが通常位ではないこと、正式な名称かは?ひょっとして牧場長語かも) ブログ上だから言うわけじゃぁないんですが、逆子とか胎向異常も私牧場長、通常位に戻せますよ! しかし本日の分娩は予定日6日超え。産道を探った時点で、胎児の足の大きさに私の手には負えないと判断し、獣医師に来ていただきました。それに、このお母さん牛、膣脱の症状もあるので赤ちゃん牛が壁にひかかるんです。そうなると大変! プロの中井獣医師にお任せしましょう!
中井獣医師も、生まれた子牛が大きくて、また膣壁がかかって大変だったとおっしゃいました。
お母さんも、子牛も元気で無事でよかったです。中井先生ありがとうございました。


分かりにくいかも知れませんが、生まれた子牛です。雄でした。

って、ハッピーエンドちっく。じゃないんだよっ。
夜の見回りに行きました。すると、生まれた子牛がいないんですっ。お母さん牛が鳴いてるんです。泣きたいのは牧場長です。
外をうろうろして、溝にはまって私じゃ助けられないとこに? いやいや、この牛舎よりうんと遠いとこまで? キツネとかにやられた? わかります?一瞬にしてもう色んなことが頭の中をかけめぐるあの感じ…。  ですが、すぐに見つかりました。牛舎の外でしたがすぐ近くに。やれやれ、いったいどこから飛び出したんだろう?

どうですか?このジェットコース―ターのようなスリリングな牛飼い。

明日の思いがけないハプニングに備え、もう今夜は牧場長お風呂に入ってお休みさせて頂きます!